今日は、ちょっと真面目に?ガッツリビジネスのお話をします。(そんな気分w)
最近、まじめに読み返している本があります。
それは、渋沢栄一の「論語と算盤」というタイトルの本。
1年前、センスを作っているときに、その理念や考え方がものすごく好きだなーと思って、時間を見つけては読んでいました。
ただ、いいことは書いてあるのですが、、当時の私の頭の中がまだ未熟で、本質を理解しないまま、読み終えてしまったような感覚があってね。
今ならもう少し成長しているので、どんな感覚で向き合えるかな?と思い、一年ぶりに読み返しています。
さて、本日の本題
「論語と算盤とは?」
について。
まず、渋沢栄一という方をご存知の方も多いと思いますが、
渋沢栄一は、来年の大河ドラマの主人公だし、なんと言っても「1万円の顔」になる方。
サッポロビール、みずほ銀行、帝国ホテルに聖路加病院、数々の有名企業とされている設立に関わった人物です。
その会社の数は500余り。
すごいですよねー!!
どうしてセンスと「論語と算盤」が関係するかというと、センスの創りたい世界が「論語と算盤」だからなのです。
今、現在進行形で進められている資本主義は、もちろんそれで日本社会は豊かにもなったのだけれど、
一方で「それはどうなんだろうか?」と疑問に思うことも多く、理不尽だなと思うことも多々あるのが現状。
「金儲け主義」が第一優先になってしまったばかりに、人間としての「心」が置いてけぼりになっている、、と感じます。
だからね、今こそ「算盤」だけでなく「論語」を用いて
「人はどう生きるべきか」
「どのように振舞うのが、人として恰好いいのか」
を改めて学ぶときなのだと思うのです。
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「論語」とは?
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学生時代を思い出しますねー!
めちゃくちゃいいこと言っているのですが、中学高校時代の私には早すぎたのか、
漢文の教科書に書いてあった「孔子曰く、、」の部分しか、残念ながら覚えておりません。(この先が大事!)
そうなんです。「論語」とは、孔子が履いた言葉は多くの人の心に響き、彼の死後もその響きは失われず百年を経て文章にされたもの。
弟子に語った「教え」が最高にかっこよくて、お弟子さんによって書き残されていたそう。
そして、二千数百年年経った今、時を経て、こんな形で届いている奇跡がすごい!!
渋沢栄一はこの「論語」を社会で生きていくための絶対の教えとして常に自分の懐から離したことはなかったのだそう。
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「算盤」とは?
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ビジネスを「算盤」に例えています。
明治時代は、「商売をすること=卑しむべき琴線に目がくらんでいる人」という見方が強く、渋沢栄一が官職(大蔵省の職務に就いていた)を去ることに軽蔑の目で見られることも多かったらしく、
その時に「金銭を取り扱うことは卑しいことではない。武士の精神と商人の才覚を持ち合わせることで、社会の道徳の基盤を作り、実業界が力を持てるようにする」と、大きな志を立てています。
彼はお金儲けのためにビジネスをするのではなく、日本という国を強く美しく発展させるために力を尽くした方。
この精神がとてもとても今の社会に必要な考え方であるなと、そして、私も一起業家として、そうありたいと思うのです。
わずかな利益をあげながら、社会で生きていくときに、そこで志をいかに持つべきなのだろうか。
その答えが「論語」には書き記されているのです。
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永く続くビジネスの在り方
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私がセンスでメンバーの皆さんに伝えているのはこのこと。
目先の利益を追うことが、売り上げを上げることが「ビジネス」ではありません。
昨今、3か月で100万とか、月商100万稼ぐとか、そういったマーケティングの用語のようなものが飛び交っています。
最初は私もそんなことが起こるの?と驚きましたが、やはりそういったマーケティングは必ず無理が生じています。
「売上げを上げること」と、本当に「ビジネスをすること」は大きく違うと思うのです。
もちろん、売上をあげないと、ただのボランティアになってしまいますので、その仕組みは作っていかなくてはいけません。
しかし、勉強もビジネスも、一つ一つの「積み上げ」というのがとても大事。
テストのために徹夜した学びはその日限りで終わります。
それと同様でビジネスを始めて数か月で得た100万は、その場で終わります。
そうではなく、ビジネスも「知識」と「経験」に裏打ちされているものであり、そこに「信頼」が生まれて、人から初めて「信用」されるものだと思うのです。
それが私の考えるビジネスの形です。
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人間性の向こう側にあるもの
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だからこそ、大事にしたいのが「心」「精神性」の部分なのです。
無理をして、やりたくないことをやって、本来やりたかったことまで「やりたくない」にしてしまうのは、あまりにももったいないし、そういう方たちが多いなと感じるのです。
「やりたくないこと」をやると、必ず歪が生じますし、自分にも嘘をつくことになりますよね。
それは望むところではないのです。
ただ、大きな目標のための「努力」は必ず必要。
やりたくないからと言って、苦手だからと言って、何も行動を起こさないと、何も始まりませんから。
ビジネスとは、「この商品をいかに売りたいか」ではなく「この考え方をいかに広められるか」なのです。
その高い精神性を、「論語と算盤」の本から、もっともっと学び、私の言葉で分かりやすく伝えていけたらいいなと思っています。
今日はほんの少しだけ紹介いたしましたが、この本の本質をさらに身体の中に沁みこませて、皆さんに分かりやすく伝えていきますね!!
本日はここまで。
人生に夢と希望と美意識を。
今日も素敵な時間をお過ごしください。
渡辺千晶、近藤 まゆみ、他37人